保健指導をきっかけに、健康への意識を高めてほしい
健診センターで健診を受けた方を対象に、メタボリックシンドロームの予防と改善等の目的で特定保健指導を行っています。健診の結果により、指導の非該当、動機付け支援、積極的支援の3段階に分かれ、動機付け支援対象の方には、健康行動が起こせるよう動機付けの面接を行い、3~6カ月後にその評価をします。積極的支援が必要な方には、動機付けに加えて、3~6カ月の支援期間中に何度か中間評価や測定を行い、電話やメール等で様子を伺います。保健指導をきっかけに健康行動が起こせるようになったとお聞きしたり、健康への意識が変わったと言っていただいたりしたときは、保健指導の意義を感じることができます。
受診者さんの立場に立った指導で、行動を促す
保健指導を行う上で一番重要視しているのは、健診結果に危機感を持ってもらうことです。数値が高いままの状態が続いた場合にどんなリスクがあるのかを分かりやすくデータや図で示す、家族への負担についてお話しするなどして、何かしらの健康行動を起こしてもらえるよう意識付けを行います。その際は一方的に指導するのではなく、なるべく受診者さんの暮らしぶりなどをお聞きして、無理なく取り入れてもらえる生活改善案を提示するなど、受診者さんの立場に立った対応を心がけています。
治療に通うことになる前に、病気にならないための予防を
保健師になる前は2年ほど看護師として働いていましたが、病気を抱えた患者さんと接する中で予防の必要性や健康の大切さを痛感し、病気になる前の健康増進に関わる仕事をしたいという思いが強くなり転身しました。行政での保健師を2年間経験してから。当院の健診センターへ。ここで働いていると、健診のデータから個人の健康状態だけではなく、企業や健保組合全体の健康傾向までが見えてくるのが面白いところです。そういったデータを組織全体で健康増進のために活用してもらえるのが理想。社会全体の健康意識を高めていきたいという、保健師を志したときの思いを忘れず、保健指導を通して健康への意識改革を行っていきたいと思います。
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宏潤会ではたらく人たち