INTERVIEW 06

嚥下から始まる
急性期のリハビリ

大同病院 リハビリテーション科
言語聴覚士
K.I 2022年入社

嚥下機能訓練の重要性はますます高まる

 「言語聴覚士」は、超高齢社会でますます必要とされています。そう考えて選んだこの世界のなかでも、特に食べること・飲み込むことに関わる「嚥下機能」の分野に興味を持っていました。特に急性期の現場では嚥下訓練が重要視され、それをしっかり提供しているのが大同病院でした。加えて法人内に老人保健施設があり、通所・訪問リハビリも提供して退院後も地域で支える体制をつくっているところに魅力を感じました。
 言語聴覚士は人数が少ないので、ひとつのチームで病院全体をフォローしています。

長い療養のプロセスを「食べる」機能から支える

 脳卒中では、昨日まで元気だった方が突然、意識低下したり動けなくなったりします。急性期治療を受けた後、長い療養のプロセスが始まりますが、その第一歩は「食べること」です。しっかり栄養が入らなければ、リハビリも進まず、その後の回復はありえません。当院から回復期病院などに転院する頃までに、しっかり栄養状態を立て直し、言語障害や高次脳機能障害などに対するリハビリを受けることになります。
 私たち言語聴覚士は、どんな形状・形態のものなら安全に飲み込めるかを評価し、管理栄養士と連携して栄養面からサポートします。脳卒中の再発や、誤嚥による合併症を防ぐためにも食べる機能の改善は不可欠です。

ポジティブな雰囲気のなかで誇りをもってはたらく

 言語障害症状はさまざまです。理解はできても話せない方、話はできても意味は捉えられない方などがいらっしゃいます。脳の障害されている部位によりある程度の判断はできますが、なかなか教科書通りにはいきません。評価を重ねながらその方の中核症状を探り、文献を読んだり、症例検討をしたりして、最善のリハビリを探っていきます。
 そんなときに、医師や病棟の看護師とのコミュニケーションが良好なことが、すごく助けになります。皆が同じ目線で患者さんの回復に向け情報共有し、そこに信頼関係が生まれているのだと思います。
 脳卒中の患者さんはご自身の状況を受容することに苦しむ方も多いです。そういう方たちに寄り添い、意欲を引き出していくことが私たちの使命。こちら側がポジティブな雰囲気にあふれていることが大切で、そのなかで専門職として働けることに誇りを感じています。

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